エアコンは除湿機能が一番節約になる、と教わったのはもう20年ほど前のことのように思います。この情報、現在では大雑把すぎて間違っていることがわかりました。
「梅雨は除湿、真夏は冷房」が節約的エアコンの使い方
エアコンの使い方と節約がテーマのテレビ番組を見て、自分のエアコンの知識が古いことに気づきました。
(※今夜からできる快眠術!|NHK あさイチ)
現在のエアコンには、大きく分けて2つの除湿モードがあるようです。
・除湿・冷房効果がともに小さいけど節約になる除湿モード
・除湿効果はそこそこだけど冷房作用はあまりない除湿モード
の2種類があるとか。
除湿の種類 | 内容 | 呼び名 | |
---|---|---|---|
普通の除湿 (弱冷房除湿) | 弱く冷房をかけて除湿するもの。弱い冷房だから消費電力も小さい。 ★部屋が冷えすぎてしまうのが難点。 | センサードライ マイコンドライ ソフトドライ | |
再熱除湿 | 除湿するため温度を下げた空気を、加熱して再び一定温度に戻すもの。 | ||
ヒーター再熱方式 | 空気の加熱をヒーターで行うもの。ヒーターを使う分だけ消費電力も高くなる。 | ||
排熱リサイクル方式 | 空気の加熱を室外に捨てていた熱の一部を再利用して行うもの。冷房より温度を下げる能力が低下するので、昼間などは室温が下がらない場合がある。 ★冷えすぎず除湿するのが得意! | カラッと除湿 |
電気代の安い順
部屋を涼しくするためのエアコンの使い方を電気代の安い順に並べると
弱冷房 < 冷房 < 再熱除湿
になるそうです。夏は除湿機能より冷房を使えばよいということですね。
2010年夏、除湿機能を使った結果、エアコンはガンガンに働いているのに部屋が暑いということがありました。おそらく再熱除湿機能を使っていたんでしょうね。
再熱除湿も使い方次第
じゃあ、再熱除湿は使わないほうがいいのね、と思うのですが、除湿のために冷やした空気を温めて部屋に戻してくれるため、冷えすぎを防ぐことができるそうです。
確かに先ほど書いた除湿機能を梅雨時に使っていた時は快適でした。
まだ気温が高くない梅雨時や肌寒くなってきた秋の長雨時などに使うと、体に負担をかけず除湿できて快適。
参考にしたサイトは以下の通りです。
- TEPCO : Switch ! | くらしのラボ 「冷房と除湿、どっちが省エネ」
- ウィキペディア「エア・コンディショナー」
- 除湿を考える。コンプレッサー式・デシカント・ゼオライト式の除湿機か、再熱除湿式のエアコンか?:ホームインスペクター大下達哉の「建物調査(インスペクション)日記」
- エアコン:エアコンヒストリー:テクニカル ヒストリー:カラッと除湿の誕生:日立の家電品
- 電気屋さんのブログ1年戦争 | 電気屋さんの豆知識(エアコン基本編①)